メトロイドヴァニア ── 2つの名作が合体して生まれた言葉
メトロイドヴァニアって言葉、ゲーム好きな人がよく使ってるけど何それ? ジャンル名? そう、ジャンル名! でもこれ実は2本のゲームの名前をくっつけた造語で——その成り立ちがすごく好きなんだよね。 2本のゲームの名前? どういうこと?

「メトロイドヴァニア(Metroidvania)」は、任天堂の『メトロイド(Metroid)』とコナミの『キャッスルヴァニア(Castlevania)』——2本の偉大なゲームタイトルをそのまま合体させた造語だ。名前の成り立ちがジャンルの本質をそのまま表している、珍しいジャンル名のひとつである。

名前の由来 ── 2タイトルが生んだ造語

『メトロイド』は1986年に任天堂がファミコン ディスクシステム向けに発売したアクションゲーム。広大なマップを自由に探索し、アイテムを集めながら行動範囲を広げていくスタイルが特徴だった。

一方の『キャッスルヴァニア』は、コナミの『悪魔城ドラキュラ』シリーズの海外タイトル名だ。同シリーズは1997年の『悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲』で、広大な城を自由に探索するスタイルへと大きく進化した。

この2本が確立した「広い2Dマップを探索して、新しい能力を手に入れながら世界を広げていく」という設計思想を共有するゲームを、ファンたちが "Metroidvania"(メトロイド+ヴァニア)と呼びはじめたことがジャンル名の起源だ。

「キャッスルヴァニア」の "vania" 部分は、ルーマニアの地名 "Transylvania(トランシルヴァニア)" に由来する。ドラキュラの故郷として知られるその地名を城名に取り込んだことで、海外ではこの呼称が定着した。

じゃあ「メトロイドヴァニア」って、ぜんぶひっくるめて「こういうゲーム」って呼ぶための言葉を、ファンが勝手に作ったってこと? そう! 公式のジャンル名じゃなくてコミュニティ発祥なんだよ。それがいつの間にか業界全体に広まって、今や開発者も普通に使う言葉になってる。

探索と成長のパズル快感

メトロイドヴァニアの核心は「アビリティゲート」と呼ばれる設計にある。マップのある場所には、現時点では通れない扉や壁がある。しかし別の場所で「2段ジャンプ」や「壁走り」「特殊な攻撃」といった新しい能力を手に入れると、今まで閉ざされていた道が開く。

プレイヤーはマップを探索しながら能力を集め、その能力を使ってさらに奥へ進み、また能力を集める——このサイクルが螺旋状に続いていく。クリア済みの場所に戻ってみると、前回は入れなかった隠し部屋が今なら開けられる。この「後から回収できる喜び」をゲーム用語で「バックトラッキング」という。

1. 探索して新能力を取得

2. 行けなかった場所に到達

3. さらに奥へ探索

4. 前の場所に戻って隠しルートを発見

「世界が広がる」感覚

「やっとここに来れた」達成感

「まだ知らない場所がある」ワクワク

「あそこ、実はこうなってたのか」驚き

なんかそれ、鍵を集めて扉を開けていく感じ? 地図が少しずつ埋まっていくのが気持ちよさそう。 まさにそれ! マップが白黒から色つきに変わっていくやつ、あれ見るだけで満足感あるんだよね。

インディーゲームが継承したバトン

メトロイドヴァニアは近年、インディーゲーム(個人・小規模スタジオによる作品)の世界で最も勢いのあるジャンルのひとつだ。2017年の『Hollow Knight』、2023年の『Dead Cells』、そして2021年の『Ori and the Will of the Wisps』など、世界的な評価を受けた作品が次々と生まれている。

大型予算のゲームが3Dオープンワールドへと向かう中で、2Dマップと能力解放の純粋な気持ちよさを磨き上げたメトロイドヴァニアは、インディーの手で更新されつづけている。元祖タイトルたちが生んだ文法が、今も新しい作家たちの手で書き換えられている。

2本のゲームの名前がくっついて、何十年も続くジャンル名になってるってなんかすごい。元のゲームたち、知ってたのかな。 知らなかったと思う。でもそれがいいじゃないって感じ。ファンが「この感覚に名前をつけたい」って思うくらい、それだけ強い体験だったってことだから。 なんかそれ、すごくいい話だな。